マッサージシャンプーが基本

 

脱毛予防や マッサージシャンプーは、指頭を頭皮にしっかりと密着させ、擦こすらないように、小刻みに頭皮を揺り動かすようにして洗います。

 

 指頭は頭皮上をすべらさず、指頭が頭皮全体にくまなく触れる必要はありません。特に前頭部、頭頂部は1秒に1〜2往復程度のゆっくりとした動きでマッサージします。頭皮が動くと毛穴が絞られるような状態になり、皮脂の除去がスムーズに行われます。そして頭皮表面に出てきたばかりの新生毛を引き抜くことがないのです。

 

 一般に先の細い短い毛が抜けた後の毛穴には皮脂だけが分泌されるようになります。抜ける場合、シャンプー時にゴシゴシと強く頭皮を擦って洗っていることが多いのです。

 

 髪の毛の汚れは、すすぎまでの間にシャンプーの泡がつけばほとんど落ちます。ですから髪の毛よりも頭皮に指をぴったりとくっつけて、マッサージ効果を高めることがなの大切です。

 

 

 腕などに生えている細くて短い毛は、ゴシゴシ洗っても抜けないじゃないかと言われることがあります。でも腕など体毛の毛穴と頭皮の毛穴は、大きさや皮脂の分泌量が違います。体毛の場合は、小さな毛穴から細い毛が生えています。しかし頭の場合は、それまで太い毛が生えていたところは毛穴も大きいです。しかも皮脂が充満しているようなところから、細い毛がまるでロウソクの芯のような細い状態で生えてくるのです(写真参照)。ですから擦ってしまうと、簡単に抜けてしまいます。

 

 ゴシゴシ洗って無理に引き抜いてしまった抜ばっ去きょ毛は、平均129日たたないと再生してきません。ようやく再生して新生毛が出てきたら、またゴシゴシ洗い……というような状態を繰り返していては、髪は太くなることも長く伸びることもできないのです。

 

シャンプー前に過剰皮脂を除去する

 

 普通にシャンプーをしても、頭皮の表面の汚れや皮脂は落とせます。でも毛穴の中に詰まった過剰な皮脂はなかなか落とせません。そこでシャンプー前に、ホホバオイルやクレンジングオイルを用いてマッサージし、毛穴の中の脂を溶かして浮き出させることが大事です。

 

「アブラ(皮脂)はアブラ(オイル)で落とす」という理屈です。毛穴が詰まっていると、皮脂の酸化により皮膚の働きが低下したり、育毛剤の浸透も妨げてしまうのです。ちなみにヘアサロンでは、このとき遠赤外線照射装置やスチーマーで、5分くらい温めます。

 

 突っ張った頭皮は血液の循環が悪く、頭皮温度も低い状態です。頭皮を動かすマッサージをシャンプー中や後でやることで、過剰な皮脂の除去とともに、血液の循環が改善され、頭皮の機能が高まります。これが抜け毛の予防につながるのです。

 

 ただし、皮脂の取り過ぎや取りっ放しはマイナス効果になるので、お手入れが終わったら皮脂に代わるオイル分を適度に補給しておくことが必要です。

 

髪の美しさ、健康を保つためにはシャンプーは必要不可欠ですが、ほとんどの人が自己流の洗い方で対処しています。髪の長さや目的により多少変わることはありますが、ここで正しいシャンプー法をマスターしましょう。脱毛をシャンプー法だけで解消することはできませんが、シャンプーを正しく行わないと、脱毛を促進したり、髪の発育を妨げてしまうことがあるので気をつけましょう。

 

@髪のもつれを梳かしておく

 

 髪は濡れると絡からみやすくなるので、あらかじめ、目の粗いブラシや櫛、あるいは手櫛で、もつれを梳とかしておきます。髪がもつれたままシャンプーすると、洗う時に無理な力がかかり、ダメージの原因になります。髪が長い場合は、ブラシをガーゼで包んで丁寧に毛先から筋目をつけながらブラッシングをします。そして梳かすとともにホコリや抜け毛などを取り除きます。髪が短い場合やあまり汚れていない場合は省略してもかまいません。

 

A髪と地肌を十分に濡らす

 

 油脂分以外の汚れを洗い流すために、40℃前後のお湯で素洗いをします。髪と地肌を十分に濡らしておくと、シャンプーの泡立ちがよくなります。 この段階で汚れの70〜80%は落ちるので、丁寧にすすぎ落としておきます。

 

 予備洗いをすることは、髪を傷めず地肌をまんべんなく洗うための重要なポイントです。

 

 皮脂汚れが多い場合は、プレトリートメントとして、先にホホバオイルなどを塗と布ふして乳化、クレンジングを行います。

 

Bシャンプーは二度洗いで

 

 シャンプー剤は、刺激の強いものや洗浄力の強過ぎるものを避け、高級アルコール系、アミノ酸系、ソープ系など、頭皮や頭髪の状態や目的に合ったものを使います。500円硬貨程度(ショートカットの場合3〜5cc程度。毛量・長さ・油性の汚れの状態により加減)手に取り、手のひらで延ばしてから髪の毛全体につけて泡立てます。

 

 1回目のシャンプーは頭皮についた油性の汚れのクレンジングが目的です。頭皮を強く擦らないように指の腹で軽くマッサージします。泡立ての時は、空気を取り込むために指の腹で、軽く指を動かす洗い方をします。そして全体に泡立ったら、よくすすぎ流します。

 

 2回目のシャンプーの主な目的は、マッサージです。最初の量の半分ぐらい(100円玉ぐらい)のシャンプー剤を使います。爪を立てないようにして、髪を引きつらせないように指頭で頭皮をしっかりととらえ、頭頂部に向かうようにゆっくりとした動きで頭皮を揺り動かします。これにより、皮脂などの汚れを毛穴内部から押し出します。また血行をよくするためにも十分なマッサージシャンプーを行いましょう。

 

 前述したように、指頭が頭皮とぴったりくっついて固定している状態のほうが、新生毛や細い毛を引き抜きません。指の腹で頭皮を動かすと、指と頭皮で毛を挟んだ状態で擦ることになるため、予期せぬ抜け毛を招くことがあります。

 

 たとえばバスケットボールを指で鷲わしづかみにして持ち上げる場合、指の腹で?つかんでも滑って(擦こすれて)しまい、持ち上げることはできません。しかし指頭でやればボールをしっかりとらえて、持ち上げることができます。指頭と頭皮の関係は、これと同じことなのです。

 

 また、箸を何本も束ねて洗う時のように、毛髪を手のひらで挟んで擦り合わせて洗うのも、髪の毛のキューティクル同士が擦れ、髪を傷めるので禁物です。

 

Cたっぷりの泡で洗う

 

 シャンプー剤を手のひらに取って、軽く延ばし、数ヵ所に分けて塗布し、全体に泡立てます。次に指頭を使って頭皮全体をまんべんなくマッサージしながら洗います。特に耳の後ろから襟えり足あし、耳の上あたりの頭まわりは、洗いにくく洗い残しやすい部分なので、丁寧にマッサージシャンプーをしましょう。髪の汚れはシャンプーの泡が行き渡れば落ちます。

 

 頭皮の汚れやベタつきが気になったり、爪が長く伸びていて十分に洗えなかったりするときは、シリコン製などの頭皮洗浄用ブラシを使いましょう。毛穴周辺の皮脂もすっきり落とすことができ、便利です。ブラシを使う場合は、強くゴシゴシ擦ったりせずに、髪をからませないように丁寧に一方向に梳かしながらブラッシングしましょう。

 

 毎日洗っている人は、特別汚れている場合を除いて二度洗いの必要がない場合もあります。その時は最初から指頭を使ったマッサージシャンプーを行います。

 

Dすすぎは十分に行う

 

 シャンプー剤が残らないように、髪に残った泡を軽く手で落としてからすすぎます。肩くらいまでのロングヘアを家庭用のシャワーですすいだ場合、4分間以上すすがないとシャンプーの成分が残ってしまいます。

 

 すすぎが悪いと前述のように、フケや痒みの原因になったり、抜け毛が増えることがあるので、しっかり洗い流します。